リフォームの仕事をしていた頃、
新しい暮らしへの理想や希望を語ってくれるお客様との打ち合わせは、いつもワクワクしていました。
楽しい気持ちや期待を持って、いざ工事へ。
ですが工事の前には、お客様自身で行う片付けが待っています。
実はリフォームの工程の中で、この片付けが一番重要で、大変なのです。
リフォームは、大規模工事であれば、一時的に仮住まいをする場合もあれば、住みながら家を綺麗にするという場合もあります。
いずれにせよ、工事をする場所のモノは一旦すべて動かす必要があります。
モノの棚卸しは“現実”と向き合うことです。
新しい空間には何を持っていくのか。
使っていないもの、眠っていたものを手放すのか。
都度判断が必要である片付けは、多くのエネルギーが必要です。
「気に入っている」「まだ使える」「高かった」「壊れていない」「頂き物だから」様々な理由がありますが、モノが多ければ多いほど、判断は大変になります。
お客様の中には捨てない選択から、それらが隠せるたくさんの収納を求める方も多く、
“お気に入り”ではなく、ただ“使えるから”という理由だけで連れてきたモノたち。
結果的に、せっかくの新しい空間に詰め込まれた、たくさんのモノ。
選びぬいた素敵な模様の壁紙が隠れてしまう、思いと現実がズレてしまう瞬間があります。
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整理整頓 ーなぜ「整理」が先なのかー
「整理整頓しましょう」とよく聞きますが、「整理」も「整頓」片付けるという意味があります。
しかし先にくるのは“整理”です。
整理という言葉には片付ける、の意味の他に不要なものを取り除くという意味を持っています。
整理整頓も整理収納も、先にくるのは整理。
——整理とは、「手放すこと」
まずは手放すことなのです。
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「整理」は選び直す行為
整理とは、ただ捨てることではありません。
今の自分に必要かどうかを選び直す行為です。
だけどこれが、難しい。
「まだ使えるから」「高かったから」「思い出があるから」
そうやって手が止まってしまう。だけど本当は、
“これからの自分”にふさわしいかどうかが、整理の基準になるはずです。
この「選び直す」という行為は、時に心の痛みを伴います。
人は手に入れることよりも、失うことが怖いのです。
でも、その痛みの中にこそ、本当の暮らしの見直しがあるのだと感じています。
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私が整理収納を学ぼうと思った理由
私はもともと、収納は得意でした。
でも、お客様が片付けに苦労する姿を目の当たりにして、
「手放す」ことに寄り添える人でありたいと思い、整理収納アドバイザーの学びを深めました。
その学びの中で「毎日何かを捨てる」という2年間続けた習慣。
手放すたびに、少しずつ思考がクリアになっていく感覚がありました。
家の状態は、潜在意識の表れです。
整理とは、心の中を整える行為でもあるのです。
実際に部屋の見た目はほとんど変わっていなくても、なくても困らないモノや代用できるものがたくさんあったことに気がつきました。
モノを手放すことで、心がすっきりする。
モノが減れば、家事がラクになって体も動きやすくなる。
そして、必要なモノだけに囲まれることで、お金の使い方は変わる。
整理は、ただの片付けではありません。
暮らしを根本から整える力を持っています。
整理は、心・健康・経済を整える起点です。
このシリーズでは、整理収納が心・健康・お金にどう関係しているのか、
私の体験やお客様との関わりの中で感じたことをテーマごとにお届けしていきます。
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最初の一歩
まずは、
「これ、本当に今の私に必要?」と問いかけることが3つのKを整える最初の一歩です。
“今まで”より“これから”を大切に
それは「未来の自分に合った空間をつくる」ということでもあります。
だからこそ、今までの延長ではなく、“これから”の暮らしに合うモノを選ぶ視点が大切です。
「使えるから」ではなく、「使いたいから」持っていく。
「そこに置きたいから」選ぶ。
そんな風に、理想の空間にふさわしいモノを厳選していくことは、自分らしい人生をデザインする第一歩だと考えています。
「放す」は「話す」ことからはじまる
“モノを手放す”という行為は、
心に抱えていた気持ちを“話して放す”ことにもつながっているのかもしれません。
ひとりで抱え込まずに、まずは少し話してみませんか?
・片付けや暮らしの悩み
・doTERRAのこと
・健康のこと
・お金のこと
・心のモヤモヤ
あなたのペースで、あなたの言葉で、ゆっくりとお聞かせくださいね。
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